今回はLudwig-Maximilians-Universität München(ミュンヘン大学)に交換留学することができる大学を紹介します。
想定している読者の方は、
- ドイツの大学に入学したいけれども、ドイツ語力が十分ではないため、学部に直接入学することが難しいと思っている高校生。
- 日本の大学に在学している間に、ドイツの大学で一定期間学びたいと思っている高校生もしくは大学生。
です。
このページを見つけてくださった方は、程度の差はあれ、交換留学に興味を持たれていると思います。別サイトに、交換留学を用いて海外有名大学・海外名門大学で学ぶ3つのメリットという記事を書いていますので、もしよろしければそちらもご覧ください。
Contents
ミュンヘン大学とはどんな大学なのか?
ミュンヘン大学のイメージを掴むためにまずは2本の大学公式動画を見てください!
ミュンヘン大学は、1472年に設立された500年以上の歴史をもつ大学で、ミュンヘンの中心部に位置しています。下表で示されるように、代表的な世界大学ランキングであるTIMES、QS、ARWUにおいても上位にランキングされています。比較対象として東京大学及び慶應義塾大学に関するTIMES、QS、ARWUのランキングも列挙します。
TIMES | ミュンヘン大学 | 東京大学 | 慶應義塾大学 |
2020 | 32位 | 36位 | 601–800位 |
2019 | 32位 | 42位 | 601–800位 |
QS | ミュンヘン大学 | 東京大学 | 慶應義塾大学 |
2020 | 63位 | 22位 | 200位 |
2019 | 62位 | 23位 | 198位 |
ARWU | ミュンヘン大学 | 東京大学 | 慶應義塾大学 |
2019 | 52位 | 25位 | 301-400位 |
2018 | 53位 | 22位 | 301-400位 |
日本における国立大学の最難関である東京大学や私立大学の最難関である慶應義塾大学と比較すると、ミュンヘン大学の世界的な評価のイメージがつかめるかと思います。そのようなミュンヘン大学に交換留学可能な大学を、長期交換留学(1学期以上の交換留学)と短期交換留学(1学期間未満の交換留学)に分けて紹介していきます。なお、今回は学部生の交換留学に限定して調査をしております。
ミュンヘン大学に長期交換留学できる日本の大学は8校
東京大学
全学交換留学実績表によると、毎年最大で2名の学部生がミュンヘン大学へ交換留学できるようです。
東京大学の公式ウェブサイトに掲載されている国際交流プログラム報告書によると、最大で1年間留学できるようです。
東京大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は下記のサイトをご覧ください。
https://educationalconsulting.jp/foreign-exchange-tokyo/
京都大学
京都大学の学部生はミュンヘン大学に留学できます。留学可能な人数は年度につき2名です。ドイツ語B2または英語B2の語学力が必要です。京都大学の交換留学制度に関する詳細は、海外留学の手引き 2019をご参照ください。
京都大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は下記のサイトをご覧ください。
https://educationalconsulting.jp/foreign-exchange-kyoto/
一橋大学
一橋大学の学生は、一橋大学海外派遣留学制度を利用して、交換留学協定校であるミュンヘン大学へ留学することができます。
留学可能な人数は、年度につき1名です。ミュンヘン大学への交換留学に応募をするためには、TOEFL iBTで90以上、IELTSで5.5以上のスコアが必要となります。
http://international.hit-u.ac.jp/jp/abroad/pdf/archive/r2/2020-1HakenAppendix_4.pdf
一橋大学公式サイトでは、一橋大学の全ての学生交流協定校を確認できます。一橋大学の全ての学生交流協定校の中で、世界大学ランキングの上位の大学に関しての情報に興味がある場合には、下記のサイトにまとめましたのでご活用ください。
https://educationalconsulting.jp/foreign-exchange-hit-u/
北海道大学
北海道大学では、毎年5名の学部生がミュンヘン大学に留学できます。期間は、冬学期(10月~2月)もしくは夏学期(4月~7月)から選択できます。ドイツ語と英語に関して、推薦段階でB1の、留学先に着いた段階でB2の語学力がそれぞれ必要です。北海道大学の交換留学制度に関する詳細は、留学ハンドブック2019をご参照ください。
北海道大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は下記のサイトをご覧ください。
https://educationalconsulting.jp/foreign-exchange-hokudai/
大阪大学
大阪大学では、毎年5名の学部生がミュンヘン大学に留学できます。期間は不明です。ドイツ語(B2レベル)又は英語(B2-C1レベル)が必要です。なお、学部・専攻によって必要な語学能力が異なるため確認が必要となるそうです。
大阪大学の交換留学制度に関する詳細は、海外留学制度をご参照ください。また、大阪大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は、海外有名大学への留学に強い大学・大阪大学の紹介をご覧ください。
九州大学
九州大学では、毎年5名の学生がミュンヘン大学に留学できます。1年間の留学か1学期間のみの留学のいずれかを選択できるようですが、夏学期始まりの1年間留学は不可となっています。ドイツ語はB2以上、英語はTOEFL iBT 90もしくはIELTS 5.5 以上が必要です。詳細は、【九州大学協定締結校】ルートヴィヒ・マクシミリアン大学(ミュンヘン大学)をご覧ください。
九州大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は、海外有名大学への留学に強い大学・九州大学の紹介をご覧ください。
早稲田大学
早稲田大学の学部生は、Exchange Programs- Regular Academic Programs(EX-R)というプログラムを通してミュンヘン大学へ交換留学をすることが可能です。EX-Rとは次のようなプログラムです。
大学間あるいは箇所間の交換協定に基づき留学する制度です。留学期間は原則として1学年相当期間ですが、1学期間のものもあります。最初から比較的高い語学力が要求され、現地の学生と共に通常科目を履修するプログラムです。人数枠は通常各校1〜3名です。学費は原則として本学に支払い、留学先大学の学費は免除されます。
留学可能な人数は年度につき、英語で学習するプログラムで2名、ドイツ語で学習するプログラムで2名の、合計4名です。プログラムの詳細について知りたい場合は、早稲田大学の海外留学プログラムリストで検索をすることが可能です。
- 以下の早稲田大学公式サイトにアクセスします。
早稲田大学・海外留学プログラムリスト - 「TERM」で「秋募集」を選択します。
- 「NAME OF INSTITUTION」で「Ludwig Maximilian University of Munich」を選択します。
- 「この条件で検索 Search under these conditions」をクリックします。
上記の早稲田大学公式サイトでは、早稲田大学が実施しているすべての交換留学プログラムを検索することが可能です。もし、世界大学ランキングの上位の大学に関してのみ情報を入手したい場合は、海外有名大学への留学に強い大学・早稲田大学の紹介にまとめましたのでご活用ください。
中央大学
中央大学では、毎年最大で4名の学生がミュンヘン大学に留学できます。留学期間が明記されている部分を見つけることができなかったのですが、【中央大学】交換留学・認定留学から推測するに、最低でも1学期間の留学が可能と思われます。
ドイツ語に関しては以下の3種類のうちのいずれかの証明書を提出する必要があります。
- ドイツ語技能検定試験(独検: Diplom Deutsch inJapan)で取得した3級以上の「合格証書」(和文)および
2級以上の「試験結果通知表」(和文) - ゲーテ・ドイツ語検定試験(A2)
- Test DaF証明書の写し
英語については、TOEFL iBT 95もしくはIELTS 7.0 以上が必要です。
中央大学におけるミュンヘン大学以外の交換留学先に興味がある場合は、海外有名大学に交換留学可能な大学・中央大学の紹介をご覧ください。
ミュンヘン大学への長期交換留学制度がない日本の大学
以下の大学にはミュンヘン大学への長期交換留学制度がありません。
東京工業大学、東北大学、名古屋大学、筑波大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、神戸大学、国際教養大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、東京理科大学、明治大学、学習院大学、青山学院大学、立教大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、近畿大学
ミュンヘン大学に長期留学可能な大学に関して、上述の大学以外の大学に関しては、2020年2月17日(月)時点で調査中です。調査が終了し次第、順次掲載していきます。
ミュンヘン大学に短期交換留学できる日本の大学
北海道大学
北海道大学の協定校であるミュンヘン大学とViV e.V(異文化コミュニケーション協会)が共同で設置するコースを受講することができます。期間は、春(2月~3月)の4週間もしくは夏(8月~9月)の4週間になります。【最少催行人数は全国5名です。詳細は、以下のサイトをご覧ください。
ミュンヘン大学への短期交換留学制度がない日本の大学
以下の大学にはミュンヘン大学への短期交換留学制度がありません。
東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、筑波大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、神戸大学、国際教養大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学
、同志社大学、立命館大学、近畿大学
その他の大学に関しては、2020年2月17日(月)時点で調査中です。
最後に
個人で調査をしておりますので、データに正確性に対する責任は負いかねます。 また、このデータに基づき進学先を決定される前に、ご自身で大学のウェブサイトをご確認いただけますようお願い申し上げます。 誤りがあればご指摘いただけば幸いです。